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伊藤真理子  続き

 また思い出した。

当時俺は経済力がなくどこにも連れて行って

あげられなかった。それでも会いたい気持ちが

強く、時間の許す限り会っていた。

強く思い出に残っているのはよく二人で吾妻橋を

手をつないで歩いていたこと、彼女を自宅まで送る

時にいつも吾妻橋を通っていた。

食費を切り詰めて生活していた俺に彼女は差し入れ

してくれた。

当時は純粋な恋愛をしていたんだなと改めて思う。

あの時はお金がないのはあまり問題ではなかった、

お金がなくても会って一緒に居られればお互い幸せ

だった。

もっと幸せの形があるはず!もっともっと・・・

欲に溺れ一人になった今、いろいろなことを思い返し

痛感している。

一言でまとめるなら当時は若造だったのだなと・・・

俺のことは別として、彼女は幸せに生活していて

欲しい、そう願っている。

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